近年独立するエンジニアが増えている理由とは

企業で経験を積んだ後に独立し、起業やフリーランスに転身するエンジニアは多くいます。ここ数年ではさらに数は多くなり、特に20代で独立を試みるエンジニアも増えてきています。

独立するエンジニアが多い理由としては、IT業界全体が転職や独立にポジティブなイメージを持っているということです。一般的な企業だと、自分の会社の社員が転職や独立をしようとすると、人材を失うことになるのであまりいい顔はしません。

しかしIT企業の多くは、転職や独立をステップアップとしてとらえているところが多く、否定するどころかサポートをしてくれることも珍しくありません。そのため独立を1つのキャリアパスとして確立できているのです。

起業に対するハードルが下がっていることも、独立が一般的になっている理由です。少し前までは会社を興すとなると、オフィスを借り、人を集め、パソコンや机などをそろえなければならなく、多額の出費が必要でした。しかし今では、自宅で1人で会社を作ることも可能です。人を雇う場合でも、普段はそれぞれが自宅で仕事をし、必要な時だけ会議室を借りるというスタイルで経営をしていくことも可能です。

もちろん、ネガティブな理由で独立するエンジニアもいます。最も一般的なのが、給料面の不満により、会社を辞めるパターンです。エンジニアは高収入のイメージがありますが、実際は日本の平均年収を下回っているエンジニアも多くいます。給料が上がる見込みが無いと判断し、このままで終わるよりはフリーランスで挑戦しよう、という気持ちで独立するエンジニアが多いのです。